アメリカ生活をはじめたばかりの人にとって、最初のうちは分からないことばかりで苦労の連続です。病院を受診することもそのひとつです。
周囲の友人から情報収集することもできますが、選択肢は多いに越したことはありません!
アメリカ在住のBoston Kremeです。アメリカ生活に役立つ情報をブログやユーチューブなどで発信しています。
先日、マサチューセッツ州のボストンで、Mass General Hospital (MGH)の皮膚科を受診しましたので受診の流れをまとめました。ボストンで皮膚科をお探しの方の参考になれば幸いです。
Mass General Hospital (MGH)とは
MGHは、1811年より200年以上つづいているマサチューセッツ州で最も大きく歴史のある総合病院です。アメリカのニューイングランド地方ではベスト1の病院として、広く認知されています。またアメリカのトップ10の病院にもランクインしています。
ハーバード大学関連医療機関でも特に中心的な病院であり、内科、小児科、眼科、皮膚科、婦人科、泌尿器科など一通りの診療科がそろっています。
なお、敷地面積はとても広く、診療科によって病棟が異なるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。
Department of Dermatology (皮膚科)
この記事で紹介する皮膚科は、ボストンのウエストエンドに位置し、本棟からは少し離れています。ボストンのダウンタウンにあるためアクセスがとてもいいです。
◇アクセス◇
[Blue Line] Bowdoin駅から徒歩5分程度
[Green Line] North Station/ Haymarket/ Government Center駅から徒歩10分程度
[Orange Line] North Station/ Haymarket駅から徒歩10分程度
[Red Line] Charles MGH駅から徒歩10分程度
[車] 周辺の有料駐車場、路上のコインパーキングを利用
下記URLから皮膚科の情報を確認できます。
https://www.massgeneral.org/dermatology/
本記事作成時には48人の医師が在籍していました。残念ながら日本語で相談できる先生はいないようですが、Mariko R Yasuda先生はご両親のどちらかが日本人のようで、少し日本語が話せます。とても気さくで、日本人のフィーリングをよく理解してくださる優しい方だと思いましたのでオススメです!
また、皮膚科には救急外来はなく、残念ながら予約なしで受診することはできません。そのため、電話で事前予約が必要です。
つづいて、電話での予約方法について説明します。
■Department of Dermatology (皮膚科)の電話予約方法
ステップ1:MGHへの患者登録
MGHにはじめて受診する場合は、まず患者登録が必要になります。
登録方法は電話のみになります。電話と聞くとハードルが高いと不安に思われる方もいるかもしれませんが、担当の方はとても優しく対応してくれ、聞き取れなければ何度でも質問しなおせますので、そこまで不安にならなくても大丈夫です。
とはいえ、日本ではあまり馴染みのないことも聞かれるため、何度聞いてもなかなか理解できない場合があります。
以下の項目が質問されたので、英語表現とあわせて心にとめておくと役立ちます。
「オプション」となっている項目は、答えたくないと伝えても問題ないようです。
- 氏名 (Name)
- 生年月日 (Date of Birth)
- 住所 (Address)
- かかりつけ医 (Primary care provider contact information):私の場合、まだ決まっていませんでしたので「いません」と答えました。
- 保険情報 (Insurance plan and member number):保険会社名、保険証の登録者との関係性 (本人:Myself、配偶者:Spouse、子:Child)、保険証ナンバー (Subscriber ID、Group No.)などの情報を伝えます。
- 人種・民族 (Race/ethnicity) ※オプション:ハーフでない日本人の場合、Raceはアジア人 (Asian)、Ethnicityは非ヒスパニック (Non Hispanic)と伝えます。
- 言語/ 通訳 (Language/need for an interpreter) ※オプション:日本語 (Japanese)、通訳については「日本語が好ましいですが英語でも対応可能です (Japanese is preferable. But I can speak English if necessary.)」と伝えました。
- 性別指向 (Sexual orientation) ※オプション:異性愛 (ヘテロセクシャル)、同性愛 (ホモセクシャル)など
- 性同一性 (Gender identity/expression) ※オプション:ストレートな男性 (Straight Male)、ストレートな女性 (Straight Female)などと伝えます。
- 障害有無 (Disability identity/accommodations) ※オプション
- 紙媒体の請求書が必要か (Whether you want to opt into paperless patient billing)
ステップ2:Department of Dermatology (皮膚科)の予約
MGHへの患者登録が完了したら、次は皮膚科へ電話します。電話番号は、「617-726-2914」です。
受付スタッフが電話に出たら、「予約を取り付けたい」と伝えます。そうすると、「MGHへの患者登録は済んでいますか?」と聞かれますので、登録済みであることを伝えます。
初めて受診を希望する場合、午前8時に電話するのがオススメです。
というのも、MGHではどの診療科も大体同じような状況のようですが、すでに6カ月間近く予約が埋まっており、すぐに診療してもらうことができません。ただ、午前8時ごろに電話をすると、その日のうちに受診できる場合があるようです。理由はわかりませんが、当日キャンセルなどが発生しているためかもしれません。
電話口の担当者が「6カ月先まで予約で一杯です」などと言ってきたら、緊急性が高いことをアピールしましょう。わたしの場合、「炎症や痛みが強いのですぐに診てもらいたい」と伝えたところ、優先的に予約を取り付けてもらえました。
必要に応じて氏名、生年月日、Emailアドレス、電話番号などの情報を伝えましょう。
その後、アポイントメントの日時が提案されます。わたしの場合、当日の午後が提案されました。
最後に、言語の希望があるか聞かれました。母国語は日本語、ただし英語でも大丈夫と伝えました。
受診前の準備
1. Patient Gatewayへの登録
前項のステップ1にてMGHへの電話での患者登録が終了すると、EmailにPatient Gatewayへの登録案内のメールが届きます。Patient Gatewayというのは、予約、担当医とのメッセージのやりとり、受診料金の支払いなどを行うためのMGHのウェブシステムです。
メールが届いたら、登録用のUALをクリックします。
その後、メール中にも記載がありますが3つのステップに従って登録作業を進めます。
- 「Enroll Now」をクリックし、アクチベーションコードと生年月日を入力
- ユーザー名、パスワードを設定し、「Next」をクリック
- Emailアドレスと携帯電話番号を入力し、サインイン
2. Patient Gatewayでの健康状態チェック
受診の3日ほど前になると、受診前の健康状態チェック(主にCOVID-19についてのチェック)をするようMGHからメールがあります。Patient Gatewayにログインして回答しましょう。事前に対応する時間を取れなかった場合は、対応せずに受診しても特に問題はありません。受診時に質問されます。
受診当日の流れ
事前準備が終わったら、いよいよ病院に行きます!
当日の持ち物は、保険証、クレジットカード/現金を持っていきました。(わたしの場合、受診料の支払いはすべて後日でした。)
皮膚科が入っているビルです。ビルに入ってエレベーターで2階もしくは8階に皮膚科があります。わたしは、まず2階の受付で話をしたところ、8階へ行くように指示がありました。
こちらは8階にある皮膚科の院内の様子です。コロナの影響で、MGHでは、マスクを持参・着用していたとしても、備え付けのマスクと交換しなければなりません。
受付にて予約していることを伝えます。氏名を伝え、保険証を提示します。
また、プライマリードクターがいるかどうか質問がありました。
受付が済んだら名前が呼ばれるまで席に座って待ちます。待ち時間は大体10分前後でした。
名前が呼ばれたら奥へ進んでいき処置室に案内されます。
その後、まずは看護師がやってきて簡単な問診がありました。合併症、既往歴、服用中の薬剤、受診した理由、症状などが聞かれました。
また、薬を処方した場合にどこのドラッグストアに取りに行くか聞かれました。わたしは、家から近いCVS Pharmacyを伝えました。(店舗の住所を伝えられるとスムーズかと思います。)
その後、医師がやってきて問診と処置がありました。
わたしは、Mariko R Yasuda先生に診てもらいました。Mariko先生はご両親のどちらかがどちらかが日本人のようで、少し日本語が話せるようでした。予約時に母国語が日本語であることを伝えていたので、日本にゆかりのある先生にしてくれたのかもしれません。
Mariko先生は、とても気さくで、日本人のフィーリングをよく理解してくださる優しい方だと思いましたのでオススメです!
処置が終了したあと、待合室に戻りました。受付で次回の予約を取り付けてもらい受診完了です。当日の支払いなどは特にありませんでした。
今回は薬剤が処方されたため、帰宅時にCVS Pharmacyに立ち寄り、薬剤を購入しました。
1カ月くらい後にMGHより、Patient Gateway上で受診料の支払いをするようにメールが届きました。
MGHの医療費が他の病院と比べて高いかどうかというと、正確なところは分かりませんが、それほど違いはないかと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事が、ボストンで皮膚科をお探しの方のご参考になれば幸いです。
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ここで、どこのキャリアがお得なのか? という疑問が出てきます。
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BILT MasterCardの概要 |
|
年会費 |
無料 |
外貨取引手数料 |
なし(海外旅行もこれ1枚でOK) |
ポイント還元 |
基本的に1ドル=1ポイント ただし、外食3倍、トラベル2倍、その他1倍 |
ポイント利用方法 |
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その他の特典 |
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注意点 |
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