マサチューセッツ州のDriver’s Manualでは下記のような記載があります。
If you become a resident of Massachusetts, you must obtain a Massachusetts driver's license to retain your driving privileges. There is no grace period.
(マサチューセッツ州の居住者になりクルマを運転する場合はマサチューセッツ州の運転免許証を取得してください。国際運転免許証等を使用できる猶予期間は設けていません。)
米国の運転免許は、すぐに取得すべきでしょうか?
実際は、国際運転免許証だけでレンタカーも問題なく借りられて、普段の運転に問題はありません。
しかし、現地の免許証のほうが有効期限が長く、パスポートを持ち歩く必要もなくなりますので生活が落ちついたら取得しておいて損はありません!
そこで、マサチューセッツ州で運転免許を取得するまでの流れについて画像付きで分かりやすく説明したいと思います。
マサチューセッツ州で運転免許を取得するための主な流れとして、下記のようなステップがあります。
- 運転免許証のWeb申請
- Registry of Motor Vehicles (RMV)訪問
- 筆記試験 (Learner’s Permit Exam)
- 路上テスト (Road Test)
今回は、「路上試験 (Road Test)」について、わたし自身の経験を基に説明したいと思います。
なお、運転免許証を持っていないご家族向けに、Massachusetts Identification Card (Mass ID)を取得予定の場合、以下の記事も併せてご参考ください。
路上試験の概要
筆記試験 (Learner’s Permit Exam)に合格したら、あとは路上試験を残すのみです!
試験は早くても約1カ月後しか空いていないため、事前にしっかり準備できます。
路上試験は、①RMVのマイページから直接申し込む方法と、②教習所を介して申し込む方法があります。
こちら、追加費用は掛かりますが「②教習所を介して申し込む方法」をオススメします。
というのも、RMVのマイページから直接申し込む場合は、手引きパーキングブレーキ付きの車両とスポンサー(同乗人)を自分で確保しなければならず、アメリカに来たばかりの人にとってはかなりハードルが高いためです。
表:路上試験の受験方法とその概要
|
①RMVに直接申し込む |
②教習所を介して申し込む(Brookline Driving Schoolの場合) |
試験費用 |
$55 (ライセンスフィー:$20、ロードテストフィー:$35) ※RMVに支払う |
$55 + $140以上 ($55はRMVに支払う、$140以上は教習所に支払う) |
試験車両 |
×(自分で手配) 手引きパーキングブレーキのクルマを持ち込む |
〇 |
同乗人 |
×(自分で手配) 21歳以上運転歴1年以上のスポンサーを同乗させる |
〇 |
練習方法 |
自分で練習 |
自分で練習、もしくは試験コースでの練習が1回付いているセットプランあり($200) |
試験中の 日本語サポート |
基本なし |
あり(試験官によるため絶対ではありませんが) |
教習所での申し込み方法(Brookline Driving Schoolの場合)
すでに日本で運転免許証を取得している場合は、試験のみ申し込むか、1回練習ができるセットプランを申し込むかの2択になるかと思います。それぞれ以下のメリット・デメリットが挙げられます。ご自身にあった方法を選択しましょう!
わたしはアメリカですでに何度も運転をしていたので試験のみ(練習なし)にしてみました。
表:各プランの概要とメリット・デメリット
|
試験のみ |
練習1回付きセットプラン |
試験費用 |
$140 |
$200 |
メリット |
費用が安い 現地に1回行くだけで済む |
安心して試験に臨める
|
デメリット |
事前に予習・練習が必要(ネットやユーチューブ等で情報収集、自分のクルマやレンタカーで練習) |
費用が高い 現地に2回行かないといけない |
どちらのプランにするかで、申し込み方法も少しだけ異なります。
下記サイトからBrookline Driving Schoolの各種プラン、費用などを確認できます。
https://www.brooklinedriving.com/
ホームページ上部の「Courses & Fees」を選択します。
1. 練習 + 路上試験のセットプランの場合
まずはオンラインで申し込みを行います。「1 hour driving lesson: $60」になりますので「Register」をクリックします。
その後、「Road Test with 1-Hour Regular Driving Lesson: $200」を選択します。
氏名、住所、電話番号、Emailアドレス、この教習所を知ったきっかけ、生年月日、性別、Lerner’s Permitの番号、Lerner’s Permitの失効日、治療・体調等について伝えておくべきことを入力します。
また、Brookline Driving Schoolの規約に同意する場合はチェックをすると、Student Signatureという欄が表示されるため氏名を再度入力し、「Pay Now」をクリックします。
続いて支払い方法に関する情報を入力します。クレジットカード払いのみのようです。
「EazyPay」をクリックして支払い完了です。
2. 試験のみ(練習なし)の場合
オンライン申し込みができないため、電話かメールで申し込みを行います。Learner’s Permitを送付する必要があるようだったので、個人的にはメールで申し込みをすることをオススメします。基本的に翌日にはメールの返信が来ます。急いでいる場合には電話もするとよいと思います。
メールでは、氏名、電話番号を記載の上、Learner’s Permitを添付すると申し込みがスムーズになります。
その後、Student Portalという受験生用のページにログインするためのUsernameとPasswordが送られてきます。
ホームページから「Student Portal」をクリックすると、UsernameとPasswordの入力画面に移るので情報入力し、ログインします。
ログインしたら、左側のタブで「My Account」、「Enrollment/Billing」を選択し、試験費用として$140を支払います。
3. その後の手続き (共通)
その後の手続きは、どちらの場合であっても共通です。
数日程で教習所から試験日を決めるための電話が掛かってきます。わたしの場合は約1カ月後の土曜日が提示されました。※試験は毎週土曜日に行われています。
その後、予約完了のお知らせと当日の集合場所などの情報についてメールがきます。内容に間違いがないか確認しましょう。
メール中に路上試験の申請書を事前に記入し、当日持参するように指示があります。
申請書は、
こちらからダウンロードできます。
[A] 氏名、生年月日、Learner’s Permit番号、住所を入力します。
[B] Class Dを選択します。
[C] ここでは割愛しますが18歳未満の場合のみ入力します。
[D] クルマを安全に運転することに影響を及ぼ体調面での問題があるか、薬剤を服用しているかの質問です。とくにない場合は「No」を選択します。
[E/F] 教官が入力するため空欄でOKです。
[G] 署名 (直筆)、署名日を記載します。
テスト当日の流れ
Brookline High Schoolの集合場所に指定時刻までに集合しましょう。最寄り駅は、Green Lineの「Brookline Hills」から徒歩5分程度です。
ドレスコードは特にありませんが、順番が来るまでしばらく待つ可能性があるので、冬から春先は防寒対策だけはしておきましょう。
現地に到着するとすでに試験がはじまっており、わたしの前に15人ほど並んでいました。受付係の気さくな男性に路上試験の申請書を提出し、順番を待ちます。大体1時間くらい待ちました。
受付係の男性が、待っている間に、他の受験生が不合格になった理由(一時停止を忘れないで!など)を紹介し、注意喚起をしてくれます。
試験車両は、教習所の標識が付いており分かりやすかったです。2、3台くらいで順次試験を行っているようでした。
ロードテストの内容
ロードテストは基本的には10分程度で終わります。
大まかな流れは次のようになります。(⑥以降はランダムです)
① クルマに乗り込んで、路上試験の申請書とLearner’s Permitを教官へ提出・挨拶
② 座席位置、サイドミラー、バックミラーの調節、シートベルトを締める。
③ ハンドシグナル (Hand Signals)の確認
窓を完全に開ける → 後ろを見て安全確認 → 左手を窓の外に出してハンドシグナルを出す。
- 左折 = 水平
- 右折= 上方向
- 徐行・停止 = 下方向
④ 発進 左のウィンカーを忘れずに。
⑤ 停止線の直前で完全停止、左右確認後に発進
⑥ T型の交差点では、STOPサインがなくても必ず完全停止をする。
⑦ 右折・左折
ウィンカーは100フィート前から、Left-right-left rule を忘れずに。
⑧ 縦列駐車 (Parallel Parking)
⑨ スリーポイントターン (Three Point Turn)
⑩ バック (Back)
⑪ 坂道駐車 (Parking on a hill)
- Uphill/with curb(上り坂、横に縁石あり)→ ハンドルを一番左まで回してサイドブレーキをかける。
- Uphill/without curb(上り坂、横に縁石なし)→ハンドルを一番右に回して、サイドブレーキをかける。
- Downhill/with curb(下り坂、横に縁石あり)→ Uphill/without curbと同じ
- Downhill/without curb(下り坂、横に縁石なし)→ Uphill/without curbと同じ
⑫最後に下車 後ろを確認してから降りるのを忘れずに。
ロードテストのルート
一般的な進行はピンク色のコースになるケースが多いかと思います。
わたしの場合は緑色のコースで、バック、スリーポイントターンをして終了でした。パラレルパーキングや坂道駐車はありませんでした。
実際に何を試験するかはランダム要素があるようです。
試験官は、愛想の良い男性2人で、わたしが英語が苦手なのをすぐ察してゆっくり分かりやすく指示を出してくれました。
『Turn right』is 『ミギ』などと全般的に日本語交じりでの試験でやりやすく感じました。また、日本ではどのくらい運転していたのかなどなごむ会話をしてくれました。
テストで注意すべきこと
当日の集合場所について
Brookline Driving School前に集合だとばかり思っておりましたが、実際にはBrookline High School前に集合なので注意しましょう。(最寄り駅は同じですが方向が反対です)
テストの難易度について
わたしより先に15人くらいテストを受けていましたが、3人ほど不合格になっていました。教官がその理由を教えてくれました。
〇一時停車 (Stop)
一時停車を忘れると減点(もしくは不合格)となるそうです。
〇縦列駐車 (Parallel Parking)
縦列駐車といえば、前後にクルマが停まっている間に駐車する高等テクニックで慣れていないと結構難しく感じます。
基本的にテストでは、後ろにクルマが停まっていないところで行われるようです。だからといって、車間にあまりにも余裕を持って停車しようとしたり、縁石にタイヤがあたってしまうと減点(もしくは不合格)となるようです。
〇スリーポイントターン (Three Point Turn)
画像のように3回の動作 (図の2→3→4の部分)でUターンをすることをスリーポイントターンといいますが、切り返しを何度もしてしまうと減点(もしくは不合格)となるそうです。
〇バック (Back)
車内に後方を映すモニター画面があるため、その画面を見ながらバックをしたところ、しっかり目視で後方を見ながらバックしないとダメだと指摘されました。
〇その他
走行速度は20マイル程度
ウインカー、左右・後方確認は過剰なぐらいする。
一時停止・T字路では完全停止
縁石 (curb)には絶対当たらない。
ミスしても焦らず素知らぬ顔で続ける、もしくはやり直させてもらう。
絶対覚えておくべき言葉として『pull over』があります。『停止する』と言う意味ですので聞き逃さないようにしないといけません。
テスト終了後の手続き
無事テストに合格すると2、3週間程度で運転免許証が郵送されます。しかし、RMVへの支払いが完了していないと郵送手続きがされませんので注意しましょう。教習所への支払いとは別に、$55を追加でRMVに支払う必要があります。(ライセンスフィー:$20、ロードテストフィー:$35)
(おまけ)アメリカ生活のお役立ち情報
最後に、アメリカ生活のお役立ち情報をいくつか紹介します。インフレが加速するアメリカでは何をするにもお金が掛かりますが、いろいろなサービスをうまく活用することで余計な出費を抑えつつ、アメリカ生活を心行くまで楽しみましょう!
①おすすめのレンタカー (初回 30ドル の割引コードあり)
②おすすめのガソリン給油
③おすすめのフードデリバリー(初回注文時にコード入力で20ドル割引)
④おすすめのポイ活!(コードを入力して登録で500ポイント)
⑤おすすめの格安SIM!(下記リンクから登録で5GBプランを1カ月無料で継続)
⑥おすすめのクレジットカード
①おすすめのレンタカー (初回 30ドル の割引コードあり)
わたしは、旅行の際などによくレンタカーを利用しています。色々なレンタカーを試すうちに、日本にもないような画期的なサービスを提供している “Kyteレンタカー” に出会いました。
Kyteレンタカーでは他のレンタカー会社にはない下記のようなメリットがあります。
・レンタカーの乗り捨てが可能(ただし、エリアが限られる)
・滞在中のホテルやアパートまで車を届けてくれる
・24時間オペレーターとチャット・電話でコンタクトできる
・ETCカードが搭載されている
・返却時にガソリンを満タンにする必要がない
・レンタカーの返却場所も自分で指定できる
具体的な利用方法についても過去に記事がありますので是非ご参考いただけましたら幸いです。初回利用限定の30ドルの割引コードも載せており、日にちによっては驚くほどリーズナブルな価格でレンタカーができますよ!
割引コード:marucode777
②おすすめのガソリン給油
アメリカでは日常生活や旅行先などでのクルマ移動が不可欠です。アメリカShell (Fuel Rewards)の無料会員になるだけで、毎回のガソリンの給油が 1ドル以上 安くなります。また、アメリカン航空のマイレージ番号とリンクするとマイルも貯められます!
Shell (Fuel Rewards)の特典の詳細、登録方法、ガソリンの給油方法などについて別記事でまとめましたので、是非ご活用ください!
③おすすめのフードデリバリー(初回注文時にコード入力で20ドル割引)
Uber Eatsが近年オファーをはじめた「Uber One」のフリートライアルも利用すると、クーポンや無料デリバリーなどの特典で、お得に食事を楽しめます。
詳細は別記事にまとめています。
UberEatsで初回注文をする際に、以下のプロモーションコードを入力すると20ドル引きで食事を注文できます。よろしければお試しください!
コード:eats-czoeis0t29
④おすすめのポイ活!(コードを入力して登録で500ポイント)
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アメリカはコロナ回復後の物価高で、外食もガソリンも以前より高くなっています。
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⑤おすすめのクレジットカード
アメリカ大手の銀行であるWells Fargoが発行している BILT MasterCard のご紹介です。色々試しましたが年会費無料のクレジットカードなら、個人的にはこれ一択です。
このクレジットカードは、他社のカードと比べても類を見ないトラベラー向けのベネフィットがいくつもあります。
BILT MasterCardの概要 |
|
年会費 |
無料 |
外貨取引手数料 |
なし(海外旅行もこれ1枚でOK) |
ポイント還元 |
基本的に1ドル=1ポイント ただし、外食3倍、トラベル2倍、その他1倍(条件良い!) |
ポイント利用方法 |
- アラスカ航空、ユナイテッド航空などへのマイル変換 (1ポイント = 1マイル) - マリオットホテル、ハイアットホテル等へのポイント変換 (お得! 1ポイント = 1ポイント) - Amazonでの支払い - 家賃減額 |
その他の特典 |
- Lyft(タクシー)は5倍、月3回Lyftを利用すると5ドルのLyftクレジット(Lyftが5ドル割引になります) - 毎月1日や祝日など:さらに2倍 (外食6倍、トラベル4倍、その他2倍) - 毎月初めにミニゲームに参加して家賃無料などの特典あり |
注意点 |
- JAL/ANAカードなどでクレジットスコアを貯めはじめて1年くらいしないと審査が通りにくい (私はやっていませんが、Wells Fargoの銀行口座を開設すると審査が通りやすくなるとか?) |
アラスカ航空やユナイテッド航空のマイルを貯めてどうするの? と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
実は、アラスカ航空はJALとの提携が、ユナイテッド航空はANAと提携があるため、アラスカ航空・ユナイテッド航空のマイルを使用して、間接的にJALやANAのフライトチケットを購入できます。
たとえば、アメリカ(ボストン)-日本(成田)間はJALの直行便がありますが、JALとアラスカ航空はワンワールドで提携しており、アラスカ航空のマイルを 7.5 万マイル使用することで JAL直行便の往復エコノミーチケットを購入できるのです。
7.5万マイルもすぐに貯まるものなのか? と思われるかもしれません。他のクレカで普通に使っているだけでは簡単には貯められないでしょう。
しかし、Biltカードは1年間ふつうに使用しているだけで、7.5万マイル貯めることが可能です。
(手数料なしのBiltで家賃を支払っているだけで1年間で4~5万マイル、それ以外に普通にBiltを使っていれば7.5万マイルは到達可能)
毎年、日米国際線の直行便の往復エコノミーチケット(約3,000ドル相当)が購入できるほどのマイルが貯まると思うと大変お得でオススメの一枚です!!
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